2013年11月02日

成長の定義とは

「未来企業 × CSR = 成長」
以前、このブログで書いた記事です。
http://kawaseouendan.seesaa.net/article/347325178.html

顧客や社会に愛され共に夢を見る手段として、
あるいは働く人が誇りを持つ手段として
CSRに取り組めば、間違いなく成長への原動力となる。
そんな話をしました。

「成長」という言葉は、その定義が曖昧ですね。
企業における成長とは何でしょうか?

近代社会における成長とは、量的膨張を意味します。
「なんぼ売れたか?」「いくら儲かったか?」
企業は消費者の欲望を不必要にかきたてて、
物を売りつけています。できるだけ安く、早く。

本来は必要のないものでも、私たちは
「これを手に入れたら満足できる」と思って買いますが、
その気持ちは長く続かず、また別のものを求めます。

本当に心が満たされることはないとわかっていても。
他社の商品と大きな差がないとわかっていても。

企業も競争を続けているうちに、社員が疲弊していきます。
業績が躍進しても、社員は心身ともに豊かになりません。

それどころか、いつしか法律という道を踏み外したり、
消費者に嘘をつくことで、社会的信用まで失墜し、
謝罪する企業が後を絶ちません。

みんな必死で頑張っているのに、なぜでしょうか?

社会ニーズと市場ニーズがかけ離れているからだと、
私は思うのです。

かつての日本は質的拡大という価値競争で、
経済発展を遂げてきました。
日本人は、それまで捨てられていたものや
価値のないものに価値をつけることが
得意な民族でした。

では、何に対して価値を生むのでしょうか?
社会のニーズに応えること = 価値なのです。
そして人間は価値を手に入れることで、
心が満たされる生きものなのです。

とはいえ、
高度に発展し便利になった現代社会において、
後者だけを選択することは現実的ではありません。
質的拡大(関係性商品群)と
量的拡大(機能性商品群)のバランスが大切です。

もう一度、社会ニーズを市場ニーズへ変えていく。
その結果、より良い社会を作っていく。
それこそが真の価値競争であり、
その結果、企業が成長していく。

現実的には至難の業ですが、
自分が経営者であり続ける以上、
挑戦していきたいと思います。
社会も、企業も、個人も豊かになれる未来へ。
posted by カワセケンジ at 17:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

宮城・栗駒のスギから生まれたストーリー【第三回】

2011年3月11日
吹雪の中を津波が押し寄せた映像を
ご覧になった方も多いと思いますが、
東北の冬、寒さは大変厳しいものがあります。

食料や毛布などの支援物資は確保できましたが、
体育館などの広い空間では寒さ対策が急務でした。
そこで佐々木さんと大場さんは、
日本の森バイオマスネットワークの仲間に呼びかけ、
ペレットストーブの供給を始めました。

製材工程の途中で出るオガクズやカンナ屑などを、
圧縮成型した小粒な固形燃料がペレットです。
woodpellet.jpg
ペレットを燃やせばCO2が発生しますが、
樹木として吸収してきたCO2と相殺できるため、
カーボンニュートラルとして取り扱うことができます。

大場さんが勤める栗駒木材は、
環境面に配慮した製材所として有名です。
http://www.kurimoku.com/

1990年代に発生したシックハウス。
その原因が住宅建材にあった事実を知り、
家族が集いくつろぐ住宅が人を傷つけることに、
大場さんは大きなショックを受けます。
それ以来、栗駒木材の挑戦が始まったのです。

栗駒木材は植林、育林、伐採から住宅建材の
生産までを一貫して行うことで、
トレーサビリティのはっきりした
安全・安心な木材を提供していましたが、
さらに様々な工夫を重ねていきます。
重油ボイラーや有害な化学薬品を使わないことは、
同時に、手間と時間がかかることを意味します。
大量生産もできなくなり、コストも上がります。
農産物の有機農法と似ていますね。

林業も人手が必要で、雇用コストが経営を圧迫します。
大場さんはその対策として「まずは身近なペレットで
資金調達をしたかった」と、ペレットを活用した
被災地支援カーボン・オフセットJ-VERクレジットの
創出に乗り出しました。
このクレジットが、後で不思議な縁を結ぶことになります。
posted by カワセケンジ at 21:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月28日

宮城・栗駒のスギから生まれたストーリー【第二回】

さて第二回は、
佐々木さんについてご紹介しましょう。

くりこま高原自然学校は、
様々な自然プログラムを実施しながら、
森の中での子育て支援や、
不登校・引きこもりの方たちの
自立支援を行っています。
http://kurikomans.com/

彼はこの自然学校を運営しながら、
「森と暮らすライフスタイルを広めて
荒廃した森林を再生したい」という想いのもと、
NPO法人日本の森バイオマスネットワークの
理事長も務めています。
http://jfbn.org/

「東北の森林資源はエネルギーになる!」
このように確信した佐々木さんは、
化石燃料に依存しない自然エネルギーへ移行し、
東北全体が新エネルギー立国となることを
目指しています。

と同時に、田舎を元気にする活動を支援しています。
森林資源を活用した新しい地場産業や雇用の創出が
必要だと考えているのです。

2008年6月の岩手宮城内陸地震を
震源地の栗駒山で経験していた佐々木さんは、
自らの経験を活かして、
震災直後から被災地支援を始めました。

その時に活動母体となったのが、
日本の森バイオマスネットワークであり、
「栗駒で唯一、環境の話ができる人」と
彼が信頼を寄せていた
同ネットワークの副理事長である
栗駒木材の大場隆博さんでした。

_MG_0409.jpg

次回は、大場さんについてお話します。
posted by カワセケンジ at 15:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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